
こんにちは、毎日のようにコンビニの廃棄弁当を食べている、池戸です。
コンビニネタですが、頭のおかしな男の横領事件をニュースで見かけました。
バイト初日に窃盗 30店で コンビニ転々、被害1000万円 大分県警 容疑の男逮捕
16都府県のコンビニエンスストアにアルバイトで入り、いずれも勤務初日にレジや金庫から現金を盗んで逃げたとして、大分県警が窃盗容疑で住所不定、無職の男(36)を逮捕、送検していたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。被害総額は計約1千万円に上るという。
<西日本新聞より>
金額多すぎじゃね?
事件を見てどうしても不可解な点があった。
それは、金額多過ぎじゃね?
ということだ。
30件で1000万円ということは1店舗あたり30万だ。
レジ全台に入っているお金を持ち逃げされても、決してそんな金額にはならない。
お店の管理、杜撰過ぎません?
うちだったら初日のバイトに金庫のカギは絶対に教えない。というかそれが普通だと思うのだが。
新人は決して一人にしない。
よほど人がいなくてすべてを任せないといけないくらい困っていたのか、
それともこの男が相当優秀な仕事っぷりで、すべての人が信用してしまったのか。
どちらにしても真相は、謎である。
ぼくが過去に遭遇した出来事
ぼくが働いていたお店で過去にあった出来事を紹介しよう。
タバコの内引き
タバコの内引きがあった。
(内引きというのは、従業員の万引きのこと)
毎週、毎週、タバコの在庫が合わない出来事が発生。
もちろんだけど、在庫は毎日数えているわけではない。
(そんなことしていたら仕事にならない)
タバコは弁当などと違って鮮度も特にないので、商品を発注する際に、
「どれくらい残っているかなー。今週間に合うかなー。」
そんなことをざっくり考えながら発注している。
ある時おかしなことに気が付く。
目分量でも明らかにわかるくらい、ごっそりタバコが減っているのだ。
さっそく調査を開始した。
犯人はすぐにわかった。
意外な犯人だった。
タバコを内引きする人はわかりやすい。
本人の吸う銘柄だけ明らかに減りがおかしいからだ。
ごまかしをきかせるためか、カモフラージュのためか他のタバコもとったりするが、メインで減っているのは本人が吸っている銘柄だ。
誰がどのタバコを吸っているのかを把握していれば、だいたい犯人の目星はつく。
しかし今回は意外だった。
犯人はバイトで全くタバコを吸わない子。
それも学生だった。カメラを見ると、ごっそりタバコを何十カートンもリュックサックに詰めこんで、
カバンがパンパンの状態で帰宅していた。(それを何度も)
吸う人がタバコを取るというのはわかりやすいが、転売もしていないみたいだった。
後日談だが、自宅にはなんと
70万円分ほどのタバコのカートンがあったらしい。
100カートン以上だ。それだけのタバコを一体どうするつもりだったのか。
いろいろと超謎。
もちろん即刻クビ。全額弁済。学生でやらかしてしまった彼は、今は一体何をしているのだろうか。
チャージで横領
最近は自動釣銭レジの導入が進んでいる。
レジを自由に開けられない仕組みがあれば、お金は取られない。
自由に現金を触れるから取りたくなってしまうのだ。
そもそも取りたいという衝動に魔が差しても取れないようにする仕組みづくりのほうが大事だと思っている。
ローソンはほぼ自動化したと思うんだけど、我らがセブンイレブンは大幅に遅れている。
いまだに小銭を手に取って1円単位で数えておつりを手渡し。
昭和もいいとこだ。
現金がなくなるというのはよくある話だけど今回はちょっと違った。
うちのお店は繁華街なので、高校生のバイトの女の子は珍しかったし、本人も可愛かったし、愛嬌もあった。
しかしすぐに辞めてしまった。
事件が発覚したのはよそのお店から連絡があってからのことだった。
他店の店長さん:「〇〇さんという方ですが、おたくのお店で働かれてました?」
池戸:「はい、確か数か月前までいたと思うんですけど・・・」
他店の店長「その女の子が横領してることがわかりましてね。そちらでも何かトラブルはあったのでしょうか?」
池戸:「記憶にございません」
最後はつまらん小ボケをかましてしまったが、だいたいこんなやりとりをした。
別にうちの店で何かをやらかしたということは特になかった。
はずだった。
しかし横領してないなんてとんでもない。
我々が気が付かなかっただけなのだ。
とんでもない手口で横領していることが発覚した。
カメラをチェックしてみると、何気なくレジに立っている彼女の姿があった。
次の瞬間、なんと電子マネーのチャージボタンを押したのだ。
現金を払わずにチャージをしているではないか!!
1000円単位の誤差は忙しい日だとチェックが間に合わず、泣く泣く無視してしまうことも多い。
お札がくっついていたりすると、絶対に見つからない。(ピン札数え間違い多いから、特に嫌い)
チャージなんて数秒で終わってしまう。全部チェックしないと絶対に見つからない。
カメラでチェックする際は、特に現金を取ってないかどうか、手元ばっかり見ているようにしている。
取る人はキョロキョロしたりするので、だいたいわかりやすいが、今回のは盲点。気がつきにくい。
ちょっとした隙をついて1000円のチャージをする彼女をカメラで見つつ、あまりにも賢いなーと思って感心してしまった。
余罪数件。今はもちろんどうなっているか知らない。
おわりに
人手が少ない業界なので、新人の応募に一喜一憂すること少なくない。
応募だけあって面接に来なかったりということもざらなので、新しい人が入ってくれるのは歓迎だ。
しかし世の中にはとんでもないことを考えているモンスターも存在するので、
管理は厳重に。
特に新人に現金の管理はやらせないこと。
うちの店も、例外じゃない。
戦争は続く。