家族をホノルルマラソンに誘ってみた。
それから家族でちょっとずつコミュニケーションを取るようになって、
とにかくメリットだ!相手に何か与えなきゃ!
みたいな強迫観念が取り除かれた。
生きづらさから解放された。

クズな親不孝者

ぼくは親不孝もの!クズだ!って胸を張っていえるくらい家族と向き合ってこなかった。そんな20代だった。
大学辞めて、家族との連絡を絶ち、孤独を貫いてきた。
部屋でテレビを見ながらゲラゲラ笑って楽しいときも
ホームレスで食べるものもなく街をさ迷っていたときも
事故にあって救急車で運ばれたときも
とにかく一人ぼっちだった。

今年に入っておばあちゃんが亡くなった。
母親からメールが来た。
お葬式に来てね。
電話番号も住所も教えてない。メールは既読スルー。
最初はそのメールすら無視していたのだが、
ふと何かに取り付かれたように帰らなきゃいけない気分になって、
気がつけば連絡を取っていた。
そこから1週間経たずして、実家へ向かった。
10年ぶりに実家に帰った。

家族とはいろんな話をした。
仕事の話。
将来の話。
なんでもない昔話。

どんな親孝行ができるのか、まだ自分にはわかってない。
ただ、返事をする。これだけは気をつけることにした。

ホノルルマラソンに、出たい!

親族の結婚式をハワイでやるので、
家族でハワイに行くことになった。

ぼくは結婚式よりも、ホノルルマラソンに出たかった。
走るのが好きなぼくは、今年こそ!と応募した大阪マラソンに落選した。
大阪マラソンに落選してがっかりしていたところへの
ハワイ行きの知らせ。
ちょうど結婚式と大会が重なっているのだ。

出たい。

と素直に一言言ってみた。

今年は結婚式だから、また来年来ようね。という約束をした。
翌年のホノルルマラソンに家族みんなで出ようということになった。

そこから少しずつだけど、コミュニケーションの取り方が変わっていた。

いろんな連絡が来る。
走る格好はどうしよう。
靴はどうしよう。
どれくらい練習をしたらいいのだろう。
ジムへ通うべき?

その都度ただただ答えている。
正直お役に立てているのかはわからないのだけれど、
両親は楽しそうだ。これでいいんだろう、たぶん。

一緒に走ると、時間も体験も共有できる

ジムへ通い始めてから、楽しい時間が絶えないのだが、
なかでもこの時間がジムの活動の中で一番楽しい。

毎週ジムのメンバー数人でランニングを行っている。
週に1時間。週ごとに異なるコースを走るのだ。
やることは単純。
ジムをスタート地点にして、目標地点まで行って、帰ってくる。それだけ。
走ったり、歩いたり。走ったり、歩いたり。
1時間も走るとなれば、自然と会話が発生する。
暑いですねーなんてものから、時事ネタ。走り方や、近くにある美味しいご飯屋さんの話とか。
どうでもいい日常会話ばかりなんだけど、
ぼくはこのチームが好きだ。

もともとはジムの中ですれ違う関係。同じレッスンに参加したりっていうことはあったけど、普段は全く話さない。
最初は全く知らない人同士だったけれど、
走ってる間に自然と仲良くなった。

今ではジムで顔を合わせると、自然と会話をするようになった。
主婦の人が多いけれど、同年代の仲間もできた。

時間を共有する。それだけで人間は絆を深められる。

何かメリットある話ができるできない。
相手の役に立たなきゃいけない。
ごちゃごちゃ考えすぎだったみたいだ。

両親に親孝行しなきゃいけない。
そんなよくわからないぼんやりしたものに取り付かれていたのだが、
ただ返事をするだけ。ただ時間を共有するだけ。
それだけでいいようだ。
家族との距離、マラソン以上の距離に感じていたそれは自分が思っていたよりも近いものなのかもしれない。

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