ぼくがうつ病を克服するのに役立った
レッテル、ラベリング理論によるうつ病の克服方法を紹介します。
ぼくは自分に対してのラベリングを変えることによって、うつを克服しました。
まずはラベリングがどんなものなのか理解しましょう。
そして、うつの改善に効果的なラベリングをしていきましょう。
ページ目次
ラベリングとは。ラベリング理論について正しく理解しましょう。
ラベリングとは、自分にラベルを貼り付けることです。
ぼくは頭が良い/悪い
格好いい/悪い
自信がある/ない
お金がある/ない
これらは全て自分に対してのラベリング行為です。
それまでの社会病理学的なアプローチでは、
たとえば“髪を染めている者が「不良」だ”
などと勝手に定義することによって
「《不良の定義》は客観的に成立する」
としてしまうような、非常に単純な考え方をしていた。
だが、ベッカーは1963年に初版が発刊されたOutsidersにおいてそうした考え方を排し、
「逸脱などの行為は、他者からのラベリング(レッテル貼り)によって生み出される」と指摘した。
自分はうつなんだ。
やる気もない。
めんどくさい。
だからダメなんだ。
今日も何もできなかった。
これは”ぼくはうつ”というラベリング行為が原因で起こっています。
うつ”だから”仕事を休んでしまう。
うつ”だから”何にもやりたくない。
うつ”だから”もうダメだ。
まるで人生が詰んでしまったかのようなラベリングは、自分自身でしてしまっているのです。
うつというラベリングをしているから。
ラベリングの恐怖。それは無意識であることです。
マスコミや周りの意見によって、ラベリングは自分でも気づかないうちに行われています。
うつ=悪。引きこもり=悪というイメージは、真実とはいえません。
ただそこに、めんどくさい自分がいて、何にもしたくない自分がいて、仕事にも行きたくない自分がいるだけです。
悪いわけではないんです。
仕事に行く人が偉いということもありません。
これらは周りの人たちが勝手に作ったイメージであって、事実ではありません。
働く人が偉いわけでもないし、働かない人が悪いわけではないです。
新しいラベリングを貼りなおしましょう
ラベルは簡単にはがすことが可能です。シールみたいに。
注意すべきなのは、シールが長い時間を経過するとくっついて離れにくくなってしまうように、
ラベリングも時間の経過とともに剥がしにくくなってしまうということです。
壁にくっついているシール。
剥がしずらいシールは、普段どうしていますか?
ちょっとずつ、ちょっとずつ、とっていきませんか??
角から、ちょっとずつ、ちょっとずつ削るように。
カリカリカリカリ、剥がしていくはずです。
あなた自身についてしまったラベリングも、
ちょっとずつめくっていけば、必ず取り去ることができます。
シールをはがす感覚で、ラベルはいきましょう。
うつ病克服に効果的なラベリングとは「うつ病は克服できる」というラベル
さて、シールを剥がし終わったら、上から新しいシールを貼りなおしましょう。
いまはうつ病だ。それでもなおすんだ。なんとか立ち向かっていくんだ。
と「うつ病は克服できる」というラベリングを新たにしてあげましょう。
実例がたくさんあるんです。うつ病は克服できない病気じゃありません。
決して希望を捨てずに、「うつ病は克服できる」というラベルを貼りましょう。
めんどくさい自分でも、できるはずなんです。
・今日は5分だけだったが、部屋の片付けができた。
・外に出て、軽くウォーキングすることができた。
・苦手だった人と、挨拶することができた。
昔のシールは、ちょっとずつはがしていくことができます。
その際のポイントは
現状から目をそらさないこと
”確かに今はうつだ。”でも仕事に行って時間を過ごすだけで給料がもらえると思えば、仕事へ行くことはなんともない。
”確かに今はうつだ。”でもやれることからひとつずつやっていこう。まずは部屋の片付けをやってみよう。
”確かに今はうつだ。”部屋に引きこもってひたすらアニメ見てしまう。このアニメを今見てるってことは、何かうつ病を克服するヒントがあるに違いない。アニメから勇気をもらってうつをなおそう。
うつ病を否定するんじゃありません。
ぼくは決してうつ病なんかじゃない。
こうやって目をそらしていても、あなたにこびりついたシールは取れません。
ラベルをきれいにはがすには、
うつ病でも、治せる。
うつ病だけど、必ず良くなる。
現状を認めて、その上で一歩踏み出すのです。
今は地面に根を張っている最中なんだ。
これから大きく成長するために、しゃがんでいる時期なんだ。
無理せず、シールはちょっと貼り変えていきましょう。
カリカリ、カリカリですよ。